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2023.12.23

メンズ脱毛サロンで行うヒゲ脱毛はスキンケアが命!肌の基礎知識とケア方法

最近、ヒゲ脱毛を行う男性が増加しており、世間の美容に対する意識が高まっています。ヒゲ脱毛を受ける方は、清潔感がある方がいい、人に見られるなら綺麗にしておく方がいい、自己処理の面倒から解放されるという意見をお持ちです。しかし、本当に美容意識を高めるのであれば、まず肌の仕組みや働きなどを知っていただく必要があります。肌の仕組みを知り、脱毛期間中に重要な保湿ケアの必要性について、さらに詳しく知っていただけるのではないでしょうか。
肌内部の仕組みや脱毛時に肌が受ける影響、具体的なスキンケアの方法などを詳しくご紹介します。

目次
ヒゲ脱毛を行なうなら知っておくべき肌の構造と働き
・肌の構造
・表皮
・真皮
・皮下組織
メンズ脱毛サロンで行うヒゲ脱毛が肌に与える影響
・メンズ脱毛サロンで行うヒゲ脱毛の原理
・メンズ脱毛サロンで行うヒゲ脱毛時に肌が受ける影響
ヒゲ脱毛でダメージを受けた肌のケア方法
・肌の保湿ケアを入念に行う
・入浴や運動、飲酒などの体温上昇行為を避ける
・紫外線対策を行う
まとめ

ヒゲ脱毛を行なうなら知っておくべき肌の構造と働き

肌の内部構造

ヒゲ脱毛を行う前に、肌の構造や働きについて知っておくことをおすすめします。この項目では、肌の構造について詳しくご紹介します。

肌の構造

肌は、表面から「表皮・真皮・皮下組織」と層になって重なっています。皮下組織の奥には筋肉があります。ヒゲの毛根は、真皮と皮下組織の間ほどの位置にあり、光脱毛の光はその位置まで届くように照射して発毛組織にダメージを与えてます。
表皮や真皮、皮下組織は、異なる働きを持つため、それぞれ紹介していきます。

表皮

肌の一番表面にある層が表皮という部分で厚さ約0.2mmで、さらに4つの層に分かれており、約28日間で新しい細胞が作られて剥がれ落ちていくターンオーバーという周期を持つことが特徴です。表皮の中でも表面から「角質層・顆粒層・有棘層・基底層」に分けられます。

角質層 角質細胞という核のない死んだ細胞の集合体。NMF(天然保湿因子)や細胞間脂質等のバリア機能で肌の潤いを保ち、肌の乾燥や外的刺激から守っています。過剰な刺激を与えると細胞間に隙間ができてバリア機能が低下してしまい、乾燥状態になります。細胞間の隙間にアレルゲン等の刺激物が入り込むことで肌荒れを起こしやすくなりますが、表面は皮脂膜によって守られています。
顆粒層 角質層に比べて薄いそうで、肌内部に入った紫外線を跳ね返す役割を担っています。顆粒は、主にたんぱく質で作られており、角質層で分解されて生成したアミノ酸がNMFの主成分となります。肌のバリア機能の形成にとって重要な働きを持つ細胞です。
有棘層 血管やリンパ管から基底層から輸送された酵素や栄養を受け取る有棘細胞があります。有棘層には、体内に異物が異物であるかそうでないかを判別する免疫細胞があり、細菌やウイルス等から身を守るために必須です。

また、異物を確認した際に体外に排出するアレルギー反応を起こします。過剰に反応してしまうと、炎症が起きてしまいます。

基底層 基底層には、基底細胞があり、細胞分裂して1つは有棘細胞に分化します。1つは、基底細胞のままで、必要に応じて分裂します。この働きは、ターンオーバーにおいて重要な働きがあります。

メラニン色素を作るメラノサイトは基底層の細胞と細胞の間に多く存在し、真皮層にはみ出すように位置しています。

真皮

真皮は、様々な組織や細胞が存在しており、毛根も真皮に存在している場合がほとんどで、皮下組織に近いこともあります。線維芽細胞が存在しており、膠原繊維や弾性繊維、ヒアルロン酸を生成し、厚さは1〜4mmです。真皮の約70%はコラーゲンが占めており、肌の弾力を作っています。
線維芽細胞の働きが劣ると、貼り、弾力、ツヤが無くなってしまい、老けた印象を与えてしまいます。また、新日には表皮への酸素や栄養を送る血管、冷たさ熱さなどのセンサーとなる神経、汗腺、皮脂腺等の器官がある重要な層です。

皮下組織

皮下組織は、3層構造の最下層で、表皮と真皮を支えています。多量の脂肪を含んだ組織で、血管、神経、汗腺等を保護しています。皮下組織は、外的刺激を和らげるクッションの役割や保温機能、エネルギーを脂肪の形で蓄える役割があり、体内の熱と体内から体外へ逃がす熱のバランスを保つ体温調整に必要な層です。

メンズ脱毛サロンで行うヒゲ脱毛が肌に与える影響

肌の内部の真皮にある毛根の奥にある毛乳頭や毛母細胞にダメージを与えるヒゲ脱毛は、どのような原理で肌にどのような影響があるのでしょうか。

メンズ脱毛サロンで行うヒゲ脱毛の原理

ヒゲ脱毛を行う方は、メンズ脱毛サロンで施術を受けることを検討する場合がほとんどです。メンズ脱毛サロンでは、光脱毛で施術を行うことが一般的であり、高い効果を実感することができます。光脱毛で照射する光は、真皮から皮下組織あたりまで届く波長の光を照射することで、毛根にしっかりとアプローチすることができます。光が毛根のメラニン色素に反応することで熱が発生し、毛をつたっていって毛包下部に存在する発毛組織に届いて熱変性させ、ターンオーバーや摩擦で肌の外に排出されます
レーザー脱毛の場合、高出力の光を照射するため、毛乳頭の破壊を行うことができますが、強い痛みと肌への負担が大きいといわれています。単一光線のため毛質によってレーザーの種類を使い分ける必要があります。対して、光脱毛は単一光線の波長の幅よりも広い幅で毛にアプローチすることができるため、多くの毛質に対応することが可能です。

メンズ脱毛サロンで行うヒゲ脱毛時に肌が受ける影響

メンズ脱毛サロンでヒゲ脱毛を行う際、熱が発生するため肌に大きな負担がかかります。熱によって脱毛効果を発揮するのですが、上述した肌の3層にダメージを与えます。ヤケドの段階は、Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度と分けられて、それぞれ表皮、真皮、皮下組織にまでダメージを負った場合を指します。Ⅰ度は、水膨れはできないけど肌が赤くなるような症状です。Ⅱ度は「浅い」「深い」でさらに細かく分けられますが、水膨れができて腫れが生じるようなヤケドです。Ⅲ度は、黒くなり痛みも感じないほどの深いヤケドで、外科的な処置が必要であり、治療にも多くの時間を必要となります。ヤケド痕が残らないように治すことは困難なので、施術によるヤケドは大変危険です。
他にも、脱毛による刺激で表皮にある角質層のNMFや細胞間脂質が少なくなってしまい、細胞と細胞の隙間から水分が蒸発しやすくなります。よって、乾燥肌になりやすくバリア機能が低下しているので、肌荒れや菌の侵入による炎症などの肌トラブルが発生します。
メンズ脱毛サロンで行うヒゲ脱毛は、太くて濃い毛が多いため光が強く反応しやすく、高温の熱が発生しやすいので、肌トラブルが発生しないように対策する必要があります。

ヒゲ脱毛でダメージを受けた肌のケア方法

この項目では、ヒゲ脱毛でダメージを受けて肌トラブルが発生しないように対策として行う肌のケア方法について、詳しくご紹介します。

肌の保湿ケアを入念に行う

安全に脱毛効果を実感するためには、肌の水分量を意識しなければなりません。肌の水分が少なく乾燥している肌は、バリア機能が低下しているため光脱毛の施術によるダメージを大きく受けてしまいます。
また、光脱毛の刺激によってNMF(天然保湿因子)や細胞間脂質などが少なくなるため、水分がどんどん無くなっていき、肌荒れやその他の肌トラブルが発生してしまうおそれもあります。
これらの危険性を避けるためには、化粧水や乳液を用いて保湿ケアを入念に行う必要があります。とはいえ、自分の肌質に最適なケア商品を使用しなければ高い保湿効果を感じることができないので、自分の肌質を理解しておきましょう。肌質によって、肌にどの成分が足りていないのかを知っておく必要もあるので、事前にリサーチしてください。
脱毛効果を高めるため・安全に脱毛するために重要な保湿ケアを徹底解説」を参考に、自分の肌質に必要な成分が何かを知っていただければと思います。

入浴や運動、飲酒などの体温上昇行為を避ける

脱毛の施術後は、肌の内部に熱が留まっています。そのため、その熱が肌の水分を蒸発させて、乾燥を招きます。その状態で、入浴や運動、飲酒などで体温を上昇させてしまうと、肌荒れや細胞間にできた隙間に細菌が入って炎症を起こしてしまうなどのおそれがあります。ヒゲ脱毛でダメージを負った肌は、体温上昇が肌トラブルのリスクを高めてしまうので、入浴や激しい運動、飲酒などの行為を避けましょう。
最低でも施術当日から1日は、肌の様子を見ながら強い刺激を与えないように意識していただければと思います。

紫外線対策を行う

ヒゲ脱毛期間中は、顔の紫外線対策を入念に行っていただく必要があります。紫外線を浴びることで、肌の基底層にあるメラノサイトが活性化して、黒褐色のメラニン色素を生成することによって紫外線から肌内部の細胞を守ろうとします。しかし、光脱毛で照射する光は、メラニン色素に反応して熱が発生するため、肌にメラニン色素が増えると、熱による肌への負担がさらに大きくなってしまい大変危険です。
紫外線対策のためには、日焼け止めクリームを使用していただくことをおすすめします。日焼け止めクリームは、UV-Aの防止効果を示すPA(protection grade of UV-A)とUV-Bの防止効果を示すSPF(sun protection factor)の数値が重要です。
PAは、「PA+」~「PA++++」の4段階に分けられ、肌を黒くし肌の弾力を失わせるUV-Aを防ぐ効果を示す数値です。
SPFは、「1〜50」「50以上」という表記で分けられており、紫外線防御指数ともいわれる数値です。SPF1で約20分の効果があります。数字が大きければ大きいほど、紫外線を浴びたときにできる肌の赤い斑点ができるまでの時間が何倍に長くできるかを表したものです。日常生活であればSPF15〜20程度、長時間の外出であればSPF30以上が必要です。指数が大きくなればなるほど肌への負担が大きくなるので、注意してください。

まとめ

メンズ脱毛サロンでヒゲ脱毛を検討している方は、スキンケアを入念に行う必要があります。肌の構造上、脱毛の刺激によって水分が蒸発しやすく乾燥しやすいため、肌トラブルが発生しやすいです。そのために、ヒゲ脱毛で受けたダメージをいち早く回復させるために、保湿ケアを行い、体温上昇や紫外線による肌への負担を減らすための対策を行う必要があります。特に、保湿ケアは安全に脱毛効果を実感するために最重要といっても過言ではないので、必ず脱毛期間中は入念に行っていただければと思います。